手描
絞り終わった記事に防染糊をほどこし、手描きを加えていく絞りと友禅染めの併用は、青柳が最も得意とする分野です。
色をきちんと染め分ける友禅と、ぼけたやわらかさのある絞りが同じ布の上で、お互い持ち味を活かして美しくさを引き立てます。
「染料を混ぜ合わせ、こんな色がある、こんな色も出来ると色の誕生に興奮を覚えます。そして筆で色を表現していきます。
濃い色には、この筆が合うとういうような、筆と色の相性がわかってきました。筆の数は100本を越えました。」
企画が出してきた色の提案と折り合わないときがあります。
机上で出した案と、実践で出てくる主張が噛合にくいからです。そういうときは大体 現場の意見が通ります。
色や筆など多くの味方が現場にはあります。
色の数は無限です。
人それぞれの思いの中での色が違うので、それを識るのも面白いことです。
一貫作業であるため、意見の統一がすぐにできるのも便利です。