職人の声

桶染め

桶づめの人と意気があったとき
きれいに染まる。

桶づめされた桶が染工場に来ると、85-90度の染液の中に桶ごと浸し布と桶がまるで一体のように同じ色に染まります。

浸している時間は20分。
桶から出ている布が均一に染まるように、上下・左右に動かしながら手早く染めます。

美しいきものに、このような荒々しい工程があるのかと驚きの声をよく聞きます。

一枚でひと桶を使います。一色目を染めた時、桶の中に入っている布は染まらないので真っ白。桶ごと染まった蓋を開いた時の白の美しさは格別な輝きです。

「この瞬間にいつも感動します。桶づめの人と気が合っていい具合に染まったなと思うのです。
ホッとしますし、この美しい布をどんな女性が身にまとうのかと思うとワクワクしますね。にじみが全くない染め上がりを見ると、桶が自分のものになったと思うのです。」