職人の声

桶詰め

手足を動かす仕事をしたいと思っていた

青柳の絞り染の中で主流を占めているのが桶絞りです。
桶絞りの中で、絞りの出来上がりを左右するのが、「桶詰め」です。昔ながらに檜の桶に布を詰めます。

染まる部分の布を外に出し、布が動かないように、桶の縁に出た布に500本の針を打ち付けて桶のふたをしめ、荒紐でしっかりとふたと桶を合わせるようにしばりつけます。

「母親が居座機を織っていて、傍で家事を手伝いながら育ったのです。ですから、中学生の頃から、手先を動かす仕事をしたいと思っていました。
手先でも木工ではなく、布の方を選んだのは母親の影響でしょうか。

「布を針で打つという荒い工程の中で、その布が針の痛さに耐えて、仕上がりを待つ風情がなんともいえず愛しい」